自分の職場にスパイがいるなんて思ったことはありませんか?
非常に面白い本があったのでかいつまんで紹介したいと思います
以下の本ですが、非常に興味深いどころか、もう自分がその一部になってしまっているという現実を知ることに愕然とします
サボタージュ・マニュアル 諜報活動が照らす組織経営の本質 [ 米国戦略諜報局(OSS) ] 価格:1,540円 |
人ならまだしもそもそもその職場のシステムや構造が内部崩壊できるようなものならどうしますか?
非常に興味深い内容になると思います、特に組織で雇用されて働く方なんかは非常に…
いつの間にか自分やその組織で働いているシステムそのものが、破壊に繋がっているとしたら??
気づかないうちに、というのが非常に怖いことです。ただ理解をしておくことも非常に重要です
以下に見ていきましょう
サボタージュ・マニュアル 概要
第二次世界大戦時の米国諜報機関『CIA』の前身である『OSS(米国戦略諜報局)』と呼ばれる機関が存在していたとされ、現代まで情報公開されなかった内部資料がついにこのような本として公開されることとなり、今手にとってその内容を知ることができるようになりました
簡潔に言いますと
物理的に何かを破壊するのではなくて、その組織に潜入して、その組織を内部から弱体化させていく、それも気づかないうちに
というものです
『茹でガエル式』に誰も気づかないうちに弱体化を狙う技術を説いたもの、これがこの本の大まかな内容となります
時間的には1時間から2時間程度でサクッと読める仕様で、一気読みできる内容です
サボタージュのテクニック(抽出)
組織、それも大きな組織ともなると『官僚制の逆機能』というものがあり、要するに大きな組織になるにつれて、その形式的な組織の機能は重要ではあるが、それがゆえに複雑で手間も労力も大きくかかるものになる、ということで、これはもともと効率的にやろう、としていたにもかかわらず、逆にいろんなところの『足を引っ張る』ことになる、ということです
手順に沿うことを訓練して様々に分業して組織を成り立たせる『マニュアル化』が、実は大きく手間や労力をかけてしまう原因でもあるわけです。予期しないことが起こったとしても
『マニュアルにはないですので、一度上司に確認します、報告します、その後、判断を仰ぎます』
などのことがわかりやすい例です
いい反面、悪さも当然持っているのが組織運営、特にトップダウンのような組織は一番当てはまります
その中で特徴的な『技術、技法』に当たる『サボタージュ・マニュアル』に書かれていたもので面白いのをピックアップしますと
- ともかく文書で伝達せよ(文面による指示を要求せよ、ペーパーワークを増大させよ、など)
- 会議を開き、議論して決定させよ
- 行動するな!徹底的に議論せよ
- 黒い羊効果を生じさせよ
これらが代表的だと私は感じました。思い当たるふしがあるのではないでしょうか?本の後半において、その具体的な方法論や効果などの内容を書いていますがそこに関しては割愛いたします
現代社会においてはITやPCやオンラインを活用したリモートや、果てはVR空間、そのようなデジタル機器やオンライン空間を駆使して、そんな紙でどうこうなんてことはないだろう!!と思う方も少なくないかもしれませんが、こと日本においてはまだまだこのような職場は色濃く残っていますし、私の職場なんかはこれらの内容がピッタリあてはまります
これらは、まとめて言えば『遅々』として動かさないようなことを言っていて、その内容は極めて理由付けされていてなんだか納得してしまう
でもやっていることはほとんど『無駄』で、とにかく『時間がかかる』ことです
文書や紙で指示をすることで、いちいち紙を刷り何枚もの資料を作り出す、これなんかはPC一台でプロジェクターで投影するとか、今ならばLINEアプリのようなものもあるので、一括で送信すれば、それで済みますし、アーカイブに残るので確認も何回もできます
さらに『探す』という行為が極めて時間がかかります。検索して一発で、ということができないわけですから当然時間はかかります
会議においても、会議で人が何人も集まっても、話しているのは何人かだけです。集団で意見するというのは、心理的な効果が働き、言えないのです。質問に関しても書かれていて『とにかく質問して時間を伸ばせ』というものです。
全てに共通するのが『何にも動いてない』ということです。
さらに黒い羊というのは、簡潔に『いじめ』です。鶏などでも見られる、スケープゴート化現象にもにていますが、この場合は内部闘争、と見た方がわかりやすいです
恨みつらみが、内部で分裂し、組織パフォーマンスを著しく低下させるのです
内部崩壊させるには一番手っ取り早いでしょう。でもこのマニュアルにもなくても、このような黒い羊のようなことは『自然と』起きているわけです。でも、もしかしたら『スパイ』が仕組んだことかもしれません
【サボタージュ・マニュアル】感想
これを見て終わった時、私は鳥肌が止まりませんでした。今まで10何年と勤めたところが、まさしくそのまま当てはまりすぎて驚きました
鵜呑みにするのはよくないし、情報は私は取捨選択できると思っていましたが、あまりにもそのままなので、信じることを余儀なくされてしまいました
これを知ったところで、私には組織そのものを変えるような権力はないし、しようとも思わないわけですが、理解はしておかないと、ずっと主観的にそれだけを見てしまうと、それが正しいとしか思えない『思考停止』に陥るわけですから、それは非常に重要なことです
やもすれば、このようなことがあるからこそ変わらないシステムに怒りを感じた人がクーデターや紛争のような類のことを引きおこすのではないか、とも思えます
なので
嫌だと思えばやめるて自分に適するところに行くか、部署を変えるか、こちらも『茹でガエル式』に変えていくか
これらが大事かなと思いました
あと、自分は気づかないうちに純粋に『スパイ』をやらないようにしたいと思います。そんな人はたくさんいます、この本を読んでからさらによく見えるようになりました。
また、この情報を是とするか、非とするかは見た人本人次第です、ご了承願います
気になった方はぜひ参照されることをおすすめします
それではこの辺で終わりたいと思います!
見てくれてありがとうございました!!
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